MMのひとりごと

とある地方住みオタクの雑記

妻として女として 愛と自由の狭間で /ミュージカル『ウェイトレス』in博多座(4/10昼)

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私にとってはウェイトレス折り返し地点。
そして今回は父を連れて行ったのですが、久しぶりのお出かけということでもう朝からウキウキしててちょっとかわいかったな。


ここに来てお初の浦嶋りんこさんベッキー…!ついに…!
ルルちゃんは御園紬ちゃんでした!

席はやはり1階席下手側前方。博多座の2階席3階席も体感してみたかったな〜と思ったり。今後チケットは全てファンクラブで取るんじゃなくて他も利用してみよう。まあでも今回は当たるかどうかも未知数だったので…


せっかくの初りんこさんだったので、今回はベッキーのこと中心に書いていこうと思います。


LiLiCoさんとりんこさんって響き似てるな!とか思いつつ。2人でセリフとか演出?がちょっと違う部分があるんですね〜
序盤のカルと言い争うところで、LiLiCoベッキーが「あんたの口からクソしか出ないの?ケツがヤキモチ焼くわよ」というなかなかのアメリカンジョークなのに対し、りんこベッキーは「テンション高いね〜便秘治ったの?」というオカンみのあるやっぱりケツ系(?)ジョークで、違いが出ててよかったなあ。

あとカルの「サボりまくりのパイ」のところ好きなんですけど、LiLiCoベッキーに対しては全身をグニャグニャさせながらのめちゃくちゃ腹立つ感じの絡み方だったのに対し、りんこベッキーにはYO!YO!な感じのラップ風絡みで、ここは勝也さんの考えた演出だったりするんだろうか?どっちもめちゃくちゃ好き。

りんこさんはどっしりとした低音ボイスで、この人に頼れば大丈夫!という母親のような安心感と包容力のあるベッキー。もう色んなことを乗り越え済みという感じ。
LiLiCoさんはハスキーボイスを活かしたパワフルな歌とアメリカンな表情、華のある雰囲気があって、強く見せているけどどこかに脆さも透けて見えるようなアネゴベッキー
どちらも素敵でした!

ベッキーといえば、本人が言っていた「秘密」に関してはカルとの不倫だったわけですが、「夢」については何も語られてませんよね?なんだったんだろう。まだ言えな~い!とは言ってたけども。

どうして旦那さんと別れないの?と訊かれたベッキーが「愛してるから」と答えたことについて考えてたんですよ。愛って難しい。
私の両親は決して気が合う方ではなく、母もよく「気が合わんわ~~」とか言ってて、じゃあなんで結婚したんだろう...と思ったりしてたんです。だけど一昨年、めちゃくちゃ健康だった父が突然入院することになり。その時に、母は忙しくても毎日必ずお見舞いに行ってたんですよ。毎日ですよ!?更には父が寂しくないように我が家の愛犬の写真や動画も毎日送っていました。これを愛と呼ばずに何と呼ぶ?
ベッキーがもはや“男”としては見れない夫をそれでも「愛してる」と言ったその感覚は、もしかしたらこれに近いのかもしれない。愛って難しいね。
それでも“女”として求めたり求められたりすることを欲する気持ちもあって、しんどい毎日の救いをそこに見いだしているのか...

ベッキーとカルはジェナとポマター先生の関係とはまた違って、体の関係を楽しんでいるだけでそこに“愛”はないのだろうか?どうなんだろう。誰かを傷つけていないのであれば、私はその行動を真っ向から否定することは出来ないなあ。う~~~~ん難しい!


今回のちょっとしたハプニング。ドーンが歌中にオレオを割るところ、割った片方(左手側)が床に落ちてしまったんですよ。でも少し目で追ったものの拾うことはせず動じることなく歌い続けるドーンちゃんと、すかさずそれを拾うジェナ。初見だとそういう演出かと思いそうなほどさりげなくこなしてて、生ものの世界で生きている方々だからこその対応力と冷静な判断、さすがでした。

そうだこの回、オギーの花束がめちゃくちゃ完全なるドンピシャでドーンちゃんの元に落ちてきてすごかったな...!あれ見ながらでも難しいと思うのに後ろに投げてあんなに毎回ほぼドンピシャってすごすぎる。


あと今更気づいたことなんですけど、ジェナの自宅の背景って上から降りてきてたんですね!?場面転換が自然に行われすぎてて今まであまり意識してこなかったので、こうやってセットの出てき方に注目してみるのも面白いかもしれない。

もう一つ、ドーンがケチャップが半分なくなってたことをカルに謝るシーン、カルの様子がおかしいじゃないですか、「ありがとよドーン〜今夜はよく眠れるよ〜」みたいな。あれ何なんだろうと思ってたんですけど、ベッキーとケチャッププレイしたからだったのか…!と今更の気づきでした。
いや〜...医者と患者が診察室でアレコレもかなりあかんやつですけど、料理人とウェイトレスが店の厨房でアレコレもほんとあかんやつですよね……ほんとあの人たち……楽しそうなんだよな……アメリカンだなあ......


そうそう、父がポマター先生について「そんないい役じゃない」という話をしていて え!?!?!?!?ってなってしまったんですけど、まあ確かに、3人の娘を育てた父親の目線からしたらそうなのかもな〜。「主人公にとって救いだったかもしれないけど奥さんからしたらひどい奴」とも言ってて……

…………

はい……はい……そうですね……

…………


そこなんだよなあ。奥さんが、もっと性格悪そうだったり遊び回ってチャラけてるような人だったら私だってこんな苦しんでないんですよ。早く奥さんと別れなよ!って言えたんだ……
奥さん自体に何か問題があるわけじゃなくて、ポマター先生の心の問題なので……別れるにしても別れないにしても、誰かが心に傷を負うことになるのか……

しんどさリフレイン。また振り出しに戻る。

ウェイトレス……何かを掴んだと思えばまたう~~~~んと考え始め......この繰り返しなんだよな......でもそれが楽しくもある......


まあ今回は父がとても楽しんでくれたのでそれだけでも満足です!
家に帰ってから色々調べたらしく、公演レポートなんかも読んだようで。ネタバレを知った上でもう1回観たいといっていました。私の親なのでね、基本的にオタク気質なんですよ。
他にもオーケストラの人たちが上手く溶け込んでるとか場面転換が自然だとか全員歌がうますぎるとか色々語ってました。
宮野さんのことも、「声だけの演技もできて歌もうまくてコメディもできて体格も良くて全てを持ってる」とかめちゃくちゃ褒めてくれて私ニンマリ。
ほんとそう。この世界、芸能界で生きるために生まれてきたような生粋のエンターテイナーなんだな〜〜

宮野真守さん、愛してるよ!!!

突然すみません。なんか、ウェイトレス始まってからポマター先生のことばっかり話してて宮野さんの話をしてなかった気がしたので(?)

父のおもしろ話その1。緞帳がパイの柄になっていることに気づいてなくって、それはまあわかりますよ。でも舞台横に連なってたパイのこと、「なんで化石が並んでるんかと思った」とか言っててさすがに笑った...
いや化石!?めちゃくちゃ皿に乗ってましたが!?結構前の方の席だったんだけどな...これは節穴とかじゃなく単純に目が悪すぎんか?

父のおもしろ話その2。LiLiCoさんのことなぜか毎回リカコって言うし、「あの温泉の人と結婚した~」とか、言いたいことはなんかわかるが突っ込みどころしかないこと言ってきて面白すぎる...純烈のことそんな風に言う人見たことないしそもそも温泉じゃなく銭湯な。

父の話ばっかりしてしまいましたね!


ではでは、簡単ではありますが今回はこの辺りで!これから博多座千秋楽いってきますよ~
ここまで読んでくださってありがとうございました!